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静岡医師会のこれまでの取り組み、歴史

以前の静岡市静岡医師会における災害時医療救護活動計画は、地域の医師が拠点となる外科系診療所に参集して診療を行う事になっていました。

平成7年1月に、あの恐ろしい阪神淡路大震災が発生しました。そこでは、ほとんどの診療所が壊滅状態となり、ライフラインが途絶し、診療所での診療は不可能でした。その状況を分析して、静岡医師会の危機管理委員会災害担当チームは静岡市と協議を重ねて新たな救護所体制を作成いたしました。

なるべく多くの医師が集合し、協力して診療可能な状況を作るために、避難所となっている小学校に災害時医療救護所(救護所)を立ち上げて、その学区内の医師より班長と副班長を決定してリーダシップを取ってもらい、医療救護活動を行う計画としました。市にお願いして医療に必要な医薬品の備蓄トランクを学校敷地内に、毛布やタオルなどと共に備蓄いたしました。

毎年12月第1週の日曜日に自主防災組織による避難訓練が行われますが、医師会も同じ日に地域の医師の参集してもらい救護所訓練を行い、スキルアップのためのトレーニングを計画、実行しております。

大規模災害時は普通通信が途絶して、連絡網が破綻する事が予測されます。その対策に平成23年4月にデジタルアマチュア無線(D-STAR)を医師会で購入して、各救護所の班長に配りました。この新たな連絡網は医師会本部と各救護所を独自のツールで結び、救護所の運営と素早い対策に役立つものと考えます。これは全国でも旧静岡市だけが採用している誇るべき方法です。

平成24年11月より市を中心に、清水区も含めた医師会、病院医師、歯科医師、薬剤師、看護師、県及び市の災害関係者を一堂に集めて、「静岡地域災害医療対策検討会」を年4回開催しております。多職種の人が集まることにより、連携を深め、活発な意見を交換しています。 平成26年11月11日上記会議で出たアイデアより、災害時に救護所と近隣のドラッグストアを結ぶ連携協定が市とドラッグストアの間で結ばれました。どのように協力していくかは、検討中です。

平成25年6月に災害対策委員から3人の医師が県より災害医療コーディネータに委嘱されました。保健所所長の仕事を補完することが主たる業務ですが、医師会災害対策本部や救護所、救護病院などとの連携に活躍できると思います。

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